クラシック音楽– category –
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クラシック音楽
ゼルダ・フィッツジェラルドとパリ、そしてギオマール・ノヴァエス
フィッツジェラルド最後の長編小説『夜はやさし』(作品社)の巻末に添付された書簡集(おもにフィッツジェラルド、ゼルダ、編集者パーキンズの間に交わされたもの)に収められている、ゼルダがフィッツジェラルドに宛てた手紙——その全てが(彼女の置かれた精神状態はともかくとして)美しい。とりわけ、パリの描写が素敵だ。パリを知らない... -
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ルドルフ・ゼルキンのシューベルト(第20番)について
シューベルトのピアノソナタ20番(イ長調D.959)は総計たぶん1000回くらい聴いている。や、それは大袈裟か。でも、たぶん500回は聴いているだろう。ピアニストは、アルフレッド・ブレンデル、あるいはアンドレアス・シュタイアーのフォルテピアノで聴くことが多い。しかし数日前、アドルフ・ブッシュとのデュオで長いこと馴染んできたルドル... -
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白い雪(カール・フィルチュの音楽)
ルーマニアはトランシルバニア生まれのカール・フィルチュ。「作曲家」と呼ぶのも「ピアニスト」と呼ぶのもあまりしっくり来ないのは、彼があまりに早く夭折したことと無関係ではないだろう。でも、そのようなこちらの違和感とは無関係に、彼は偉大な「音楽家」としてクラシックの歴史に今も変わることなく屹立しているように思う。彼の師で...
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