Tsuki-Kusa-Record– category –
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ドヴォルザーク「ジプシー歌曲より〜母の教え給いし歌」
『Tsuki-Kusa-Record』ラスト曲は、アントニン・ドヴォルザークが1880年に作った『ジプシー歌曲』から、おそらく最も有名な『Songs My mother Taught Me(母の教え給いし歌)』をご紹介します。まず、オリジナル歌曲の紹介から。お時間がありましたら、20世紀を代表するソプラノ歌手の1人、ネリー・メルバさんの素敵な歌唱をお聴きください... -
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ヘンデル「オルガン協奏曲 第11番」
皆さんにとって「究極の1曲」は何ですか?のっけからかなり無粋な質問をしてしまった理由は、昨夜、稀代のクラシック評論家・吉田秀和氏の『私の好きな曲』(筑摩書房)を読み返していたら——この本は何度読んでも尽きることのない滋養がたっぷり含まれているので、ずいぶん長いこと愛読しているのですが——その冒頭で、吉田氏が「西洋音楽で... -
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ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調」
もうずいぶん聴きなれた今でも、スリリングかつ融通無碍、かつチャーミングに感じるライブ演奏。しかし、それだけには留まらない。何処か遠くて遥かな場所にぐいぐいと引っ張られていくようなサイケデリックかつ遠心的なるベートーヴェン演奏。それがたった今、終わった。羨望と戸惑い混じり(たぶん)のばらけた拍手が室内に響き渡る……。あ... -
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フォーレ「ピアノ三重奏曲 ニ短調」
7曲めはガブリエル・フォーレが晩年に書き上げた傑作「ピアノ三重奏曲 ニ短調」。今回も引き続き、筆者のごく個人的な話から。「いや、そういうのはもう良いから、楽曲の歴史的背景とか演奏家についてちゃんと書いてよ」そう思われる方も当然いらっしゃることと想像します(謝)。まずは僕が名曲喫茶を始めた経緯について少しばかり書かせて... -
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ラヴェル「ピアノ協奏曲 ト長調 アダージョ・アッサイ」
今日からB面(室内楽篇)に入ります。6曲めはモーリス・ラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」より第2楽章(アダージョ・アッサイ)。おそらくご存知の方も多い曲と思われます。ちなみに「アダージョ・アッサイ」でGoogle検索すると、まっさきに「のだめ最終回」と表示されるのですが……僕はまっさきにそれが出てくる理由を一応知ってはいるので... -
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ショパン「3つの新しいエチュード」
『Tsuki-Kusa-Record』A面(ピアノ曲篇)のラスト曲はフレデリック・ショパンの「エチュード(新しい練習曲)第3番」。(※こちらの楽曲、最近Spotify/AppleMuicから削除されてしまったようです……(涙)。Youtubeなどで見つけ次第、改めてリンクを貼りますので、しばしお待ちを…。)今日はこの可愛らしい小品を小粋に弾きこなす、イタリアは... -
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モーツァルト「ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調」
今日は拙プレイリスト「Tsuki-Kusa-Record」4曲め、モーツァルトのピアノ・ソナタより「第12番 2楽章(アダージョ)」について書かせて頂きます。アインシュタイン氏とゲーテ氏、かく語りきこのピアノ・ソナタ第12番がモーツァルトのキャリア史上、どういった成果に位置づけられているのか寡聞にして知らないのですが、あるいはモーツァル... -
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ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第30番」
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ30番」。所謂「後期3大ソナタ」と呼ばれる作品のひとつです。「前期ソナタ3大ソナタ」に比べると、「熱情」「月光」のようなキャッチーな表題がないこともあり、やや地味な印象もあるかもしれませんが、私のように思い入れ強い方もきっと多々いらっしゃることと思います。臆面もなく... -
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シューマン「幻想曲 ハ短調」
2012年より東京都・多摩地区で名曲喫茶を8年営んできました。「名曲喫茶」というのはざっくりと申し上げるなら、クラシック音楽のみを再生する、喋り声の(ほとんど)しない喫茶店のことです(僕はそのように定義しています)。これまたまったき私事で恐縮ですが、毎週レコードをひっくり返して大音量のクラシックを流し続け、日に何十杯も...
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